特別な関連付け方法
A:(延さん)
いいところに気が付きましたね。実はMicrosoft
PhotoEditorが作るファイルの関連つけは特殊で、今まで説明してきたものは、少し違います。レジストリエディタを見てみましょう。
.jpgに関連付けられたファイルタイプが「jpegfile」で、そのデータを見てみると、通常の関連つけのデータと同じように、shellキーやopenキーやcommandキーがあります。ところがcommandキーの値に「(標準)」の他に、「command」というバイナリ値が見えます。このバイナリ値には、訳のわからないデータが書かれています。このデータを見てみると、以下のようになってます。
何かちょっと意味ありげな、データが書かれているのがわかるでしょ。
Q:(一郎兄さん)
本当だ! 何か「PhotoEditor」って文字も見えるね。
A:(延さん)
実際このデータの意味は僕にも全然わからないんですが、このバイナリ値があると、このアクションではPhotoEditorが起動するんですよ。
Q:(貴子)
「(標準)」の方の値にもPhotoEditorのパスが書いてあるけど、こっちが機能している訳ではないの?
A:(延さん)
そう、この場合、こちらの値は全く機能していないんだ。試しにこの値を消したり、別のファイルのパスを書いても、依然PhotoEditorが起動するんだよ。ファイルタイプタブでアクションを実行するアプリケーションを変更しても、この「(標準)」の値が変化するだけなので、一向に関連つけが変更できないんだ。
Q:(一郎兄さん)
それでいくらやってもだめだったんだ。じゃ、もう元に戻す方法はないのかい?
A:(延さん)
そんなことはないです。勿論上記の「command」というバイナリ値を消してしまえばOKです。またあくまでそのアクション(例ではopenアクション)にのみ有効なので、別のアクションを登録して、それを標準にするとか、全く別のファイルタイプを作ってしまうと言うのでも構いません。
このような特別な関連つけをするアプリケーションは、私が知っている範囲ではMicrosoft PhotoEditorだけですが、他にもMicrosoftのツールではあるようです。まったくどうしてこんなものを作ったのか?